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BYK Japan KK 熱可塑性樹脂用添加剤

ビックケミー(BYK)は、添加剤分野で世界的なリーディングサプライヤーです。
BYKの熱可塑性樹脂用添加剤は少量で製品の性能を向上させ、製造工程を最適化し、自動車、電気電子、包装材料、リサイクルなどの多様な用途に拡大しています。

下記の多様な添加剤ポートフォリオを取り揃えており、お客様の様々な課題に答えます。
– グラフトポリマー SCONA®
– リサイクル用安定剤 RECYCLOBYK®
– 高機能添加剤 BYK-MAX®

製品

製品カタログ

製品 機能
SCONA

カップリング/相溶化/密着改善

RECYCLOBYK, BYK-MAX HS

安定剤(リサイクル用含む)

BYK-MAX P4200, ORシリーズ

臭気/VOC低減

BYK-MAX CTシリーズ(有機修飾フィラー)

機械物性改善/難燃助剤/ガスバリア性向上

BYK-MAX P4102, D4221

湿潤分散

BYK-MAX P4109, P4110

ポリマー加工助剤(PFAS-free品)

LP-E 26280

ノンハロ難燃助剤

SCONA

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一般的に「酸変性ポリマー」などと呼ばれ、無水マレイン酸(MAH)を主とする官能基を、非極性ポリマー(主にポリオレフィン)に溶融混錬し、グラフトした溶融グラフト製品があります。
市場では、ポリマーアロイの相溶化剤やフィラーとのカップリング剤として利用されています。BYKの「SCONA」は、その独自の固相グラフトプロセス(固相グラフト+溶融グラフトのプロセスでの製品もある)により、下記の特徴を有しています。
 
①高グラフト化率
②主鎖ポリマー、グラフト基の多様性
③未反応の遊離グラフト基の少なさ
 
このようなポイントで適切なSCONAグレードを選定いただくことにより、リサイクル材をベースとしたコンパウンド配合処方でも、混在する塗膜などの異物の相溶化や、異種材料のアロイの機械物性改善効果が発揮しやすいと考えています。
また植物由来フィラー(木粉・CNF)や、リサイクルカーボンファイバーなどに対しても、ベース樹脂とのカップリング剤効果が期待でき、昨今のプラスチック素材への環境配慮のニーズに対する有効な対策と考えています。
直近では、PLA主鎖のSCONAグレード「TPPLシリーズ」を上市しており、生分解のニーズへもアプローチしています。

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RECYCLOBYK, BYK-MAX HS

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リサイクルプラスチックは、使用時の環境や用途により、熱や光による劣化や、塗料をはじめとした表面付着物により、バージン材と同等の性能を保つことは難しい場合があります。
また多層フィルムのように、異種材料が分離されていない状態でリサイクルしなければいけないこともあるため、とても難しい条件下で目標物性を達成できる処方を検討する必要があります。
 
BYKでは、安定剤混合顆粒「BYK-MAX HS」を長年取り扱ってきた知見から、リサイクル原資の素性と、リサイクルペレットが使用される用途の要求物性に適した「RECYCLOBYK」グレードを上市しています。

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これら混合顆粒は、その性状から、粉体が多い個々の添加剤に比べ、
・生産工程内での高いフィード性、
・作業環境の改善
・飛散や分級固化によるフィーダー掃除の為のダウンタイムの削減
・歩留まり向上による(間接的な)CO2 排出量削減 といったメリットがあります。

BYK-MAX P4200, ORシリーズ

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特にポストコンシューマーリサイクル材の場合、リサイクル原資に付着した汚れや、成形加工時での熱分解、使用時の酸化・光・加水分解などに起因する悪臭を含むことが多く、それらの原因となる化学物質の低減が求められます。
コンパウンド時に、効果的に低分子物の除去低減(ストリッピング)する「BYK-MAX P 4200」と、悪臭を中和低減する「BYK-MAX OR 4206,4207」があり、個々のケースにより、いずれかもしくは両方のBYK-MAXを使用いただいております。

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BYK-MAX CTシリーズ(有機修飾フィラー)

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BYK-MAX CTシリーズは、その層状の凝集体から溶融混錬工程で剥離・分散し易くする適切な有機化処理をしたクレイ製品です。コンパウンド樹脂中で微小粒径・高アスペクト比の無機フィラーとして、プラスチックの改質剤として下記のような効果を狙いご利用いただいています。
 
1)少量添加で、強度・剛性の向上、低線膨張率化
一般的に充填剤として用いられているタルクと比較して、少量の添加で剛性・寸法安定性かつ成形加工性に優れた大型軽量部品が可能になります。タルク添加品に比べその分散径の小さいことから、白く目立つキズ跡の視認性も改善される傾向にあります。
 
2)酸素・水蒸気の透過性を改善
従来のバリア性樹フィルム層の膜厚低減効果が期待できます。
 
3)チャー生成を助長し、ドリッピング防止効果付与
例えば、ノンハロ難燃剤として多く使われている水酸化アルミニウム(ATH)、水酸化マグネシウム(MDH)との併用では、それら添加量を下げることができることにより、難燃性を保ちつつ破断伸びの回復やMFI の向上での物性、加工性の向上が期待できます。

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BYK-MAX P4102, D4221

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フィラーや顔料の一次粒子径は小さくコンパウンド加工時に再凝集しやすく、
粘度の上昇、ダマ、ブツ、発色不十分、色分かれなどの不良となることがあります。
BYKの湿潤分散剤であるBYK-MAX P4102,BYK-MAX D4221は、一般的に用いられてきたワックスなどの滑剤とは異なり、コンパウンド初期段階で、分散粒子表面に付着し凝集を抑制することにより分散を安定化させることができます。
この機能により発色の向上、不良の低減、フィラーや顔料の添加量の最適化、生産性の向上(生産にかかわるエネルギーの低減)に貢献いたします。

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