当社では硫酸関連技術を基盤に酸化チタンや界面活性剤、さらに機能性微粒子製品や圧電材料など時代や社会のニーズに合った様々な化学工業製品の研究・製造・販売を行っております。
長年培ってまいりました、スルホン化技術、無機有機合成技術、表面処理修飾技術、分散加工安定化技術を駆使した製品を開発しており、積極的な事業展開を図っています。
上記の技術を基に開発した新規チタニアゾルは、樹脂と混合することで高屈折・高透明なコート剤を作製することが出来ます。例えば、スマートフォンなどの電子デバイスのIM層や、光取り出し効率向上のための封止材・粘着剤、ARグラスの回折光学素子、眼鏡レンズ用のハードコート剤などにご使用いただけます。多様化するニーズに対応するため、超高透明タイプ、無溶剤タイプ、高屈折率特化タイプなどのラインナップを揃えています。
一方で、硫酸合成技術で培ったスルホン化技術により多種多様な物質の表面をスルホン化(親水化)できます。SO3ガスを使用することで、発煙硫酸や濃硫酸に比べて基材を傷めずマイルドなスルホン化が可能です。また、SO3ガスを使用すれば、硫酸によるスルホン化処理よりも反応後の廃硫酸が少ないため、環境負荷を大幅に軽減できます。塗料、インキなどに用いる有機顔料の水性溶媒に対する相溶性を向上することができます。
高透明、高屈折率材料、チタニアゾル
テイカ株式会社のチタニアゾルは独自の表面処理技術で開発した幅広いラインナップで多様なニーズに応えます。様々な分散溶媒の製品を取り揃えておりますので幅広い材料に塗布することができます。
光学素子用コート剤向けチタニアゾル(高透明性、高濃度、溶剤分散)
溶媒
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PGMEA
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MEK
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PGMEA
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モノマー
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PEGMEA
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特徴
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超高透明
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現象性向上
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無溶剤
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超高屈折
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各種溶剤に酸化チタンを分散させた製品です。
反応性溶媒としてアクリルモノマーを使用した製品や超高屈折率を示す製品などもございます。
眼鏡レンズ用コート剤向けチタニアゾル(高透明性、高耐候性、紫外線遮断)
酸化チタンに独自の表面処理技術で処理を行うことで高い透明性を維持ししたまま
高屈折率、高耐候性などの機能を付与しました。また、粘度も低いので作業性に優れます。
メタノール
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ルチル
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30%
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2.5cps
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20nm
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メタノール
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ルチル
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30%
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2.5cps
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20nm
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*1: 独自表面処理技術でブルーイングを抑制
*2: 独自のフィラー高屈化技術で塗膜屈折率を向上
スルホン化による相溶性の向上
SO3ガスを用いて樹脂などの表面をスルホン化し、親水処理などの表面修飾を行う。
テイカは硫酸のメーカーで硫酸を用いた機能性付与のノウハウを保有しています。
特徴
・SO3ガスを使用するため、発煙濃硫酸よりもマイルドなスルホン化が可能(基材を傷めない)
・固体の表面のみスルホン化が可能
・硫酸に比べ反応性が優れており反応しにくいものでもスルホン化が可能
・反応後の硫酸が少なく環境負荷を抑えることができる。
実施例
・スルホン基を表面に導入した樹脂ビーズの製造
・スルホン化ポリマー、各種スルホン酸の製造
・塗料・インキなどに用いる顔料の分散性向上